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2023.05.30

マザーテレサと庭野日敬の精神で、社会の苦に分け入る: 神の愛の宣教者会と学林生が諸宗教協力による炊き出し活動

5月20日と27日の両日、大樹59期生、60期生、蓮澍・海潮音科30期生は、「青年の日」の取り組みとして、東京の山谷地区で働く「神の愛の宣教者会」(Missionaries of Charity:MC)の修道者が行う生活困窮者への炊き出しボランティアに参加しました。修道者や他のボランティアの方々と共に、修道院で約300食のカレーを作り、近隣の公園にて配布。修道院に戻り、平和の祈りを捧げました。

「神の愛の宣教者会」は、インドで生まれて、貧者の中の最貧者への奉仕に生涯を捧げたカトリックの修道女である聖マザーテレサによって創設されました。日本には1978年に修道院が誕生し、以来、地方の農業従事者が出稼ぎ労働で集まり、生活困窮者が溢れるこの町で、物心両面に渡る手厚い支援に尽力されています。

立正佼成会とマザーテレサの修道院は、長きにわたっての友好関係があり、青年使節団がコルカタにある修道院を訪問し、協働してきた歴史があります。さらに、聖マザーテレサと立正佼成会の庭野日敬開祖は、共に「宗教界のノーベル賞」と謳われる「テンプルトン賞」を受賞しております。キリスト教と仏教とそれぞれ宗教は異なりますが、その宗教の精神を実践し、社会から見捨てられた人をも愛しました。また、アジア宗教者平和会議(ACRP)にも参加し、宗教者が手を取り合い、国、アジア地域、世界の社会正義と平和のために行動する宗教対話・協力の潮流を創出してきました。

今回、参加した学林生は、MCでの炊き出しボランティアを通して、マザーテレサと庭野開祖の出合いとその協働の精神を想起。事前に作成してきたメッセージをカレーに添えて、カレーを受け取りに並ぶお一人お一人に神仏の愛を込めてお渡ししました。

学林生の貢献をインド出身のジョジョ修道院長は大変お喜びになり、次のように語りました。「私たちの修道会と立正佼成会の人さまへの奉仕は、山の頂上への道が異なるのと同じように、様々でありますが、よりよい社会や世界の創造という一つの目的に繋がっています。神さまは私たち一人ひとりに特別なギフトを与えて下さり、一人ひとりに計画を持っておられます。マザーテレサが言ったように、失敗を恐れずに、まずやってみる。一歩踏み出してください」。と学林生を激励しました。

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学林は、立正佼成会庭野日敬開祖により創設された、
法華経に基づく全人教育を行う、実践的仏教教育機関である。
The Gakurin Seminary is a global training center for engaged Buddhism and interfaith action.
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