プレスリリース
【2023年4月12日、東京都青梅市】学林と国際エンゲージド仏教ネットワーク(International Network of Engaged Buddhist―I N E B)は、2023年4月11~12日に「国際エンゲージド仏教青年リーダーズフォーラム」を開催しました。
このフォーラムは、紛争、環境破壊、ジェンダー不公正、分断や暴力を煽る仏教の悪用など、現代の課題に対する仏教の対応を形成するために、学林生を含む15カ国の仏教青年リーダーが結集しました。INEBの青年コーディネーターを務めるデクスター・コーエン・ボーン氏が学林生と共に青梅から参加した。
開会式では、INEBのソンブーン・チュンプリー事務局長と学林学長の杉野恭一師が、エンゲージド仏教における「内なる平和と世界の平和」の融合を強調した。 「仏教と平和構築」のセッションでは、大樹3年のカノン・バルア氏が、スリランカ、ミャンマー、カンボジアの青年リーダーとともに、仏教とイスラームの関係、諸宗教教育を通じて2つの宗教の間で共有する価値観を再発見すること、共有する懸念事項に対する共通の行動をとることの重要性を強調した。
第2セッションは、「持続可能な開発と仏教経済 」に焦点を当てました。 学林生の石川あみか氏は、4つの統合的な要素を強調する「青梅モデル」を発表しました: 1)自然との対話、2)全体的・統合的な人間開発、3)地域コミュニティーとの交流、4)持続可能で循環型の経済・生き方という4つの統合要素を強調するのが「青梅モデル」です。 その他、米国・マレーシアの仏教ビジネスリーダー、中国の仏教エコ寺院プロジェクトリーダー、米国・日本の仏教パーマカルチャープラクティショナーなどがパネリストとして参加しました。
2日目の第3セッションでは、「仏教とジェンダーの平等」が取り上げられました。 タイのプライ氏、バングラデシュの学林卒林生、アタシ・タルクダー氏は、バングラデシュのトレーナー・プログラムにおいて、女性の仏教尼僧や信徒を対象に、ジェンダー平等とすべての人の尊厳に関する仏教の真の教えに関する対話を促進する活動を紹介しました。
インドネシアからのジェスリン・メッタ氏、ドリーン・ワン氏、学林の本園哲史氏は、エンゲージメント仏教と諸宗教間の行動についての議論をリードしました。 ドリーン氏とジェスリン氏は、台湾のINEBが主導する青年菩薩プログラムを主導しており、人類への具体的な奉仕活動のために、世界の青年菩薩のコミュニティを拡大することの重要性を強調しました。 本園氏は、ノーベル平和賞委員会の元副委員長であるグンナー・スターセット名誉司教との「寛容」をテーマにした宗教間対話や、立正佼成会のダルマセンターと在日ウクライナ大使館の連携によるウクライナ難民へのケア・サポートなど、学林での学びと実践を紹介しました。
最後に、ソンブーン・チュンプランプリー氏と杉野恭一師が、INEBと学林の新たなパートナーシップを祝福し、世界中の若手仏教指導者たちが想像力と創造力を駆使して仏教の智慧と慈悲を行動に移し、平和が不可能と思える状況でも平和への道筋を見つけるよう呼びかけ、フォーラムは終了しました。