5月19日に、学林青梅キャンパス東棟講堂にて、大樹58期生の専門研究発表会が開催されました。専門研究は、大樹2年生が「仏教、法華経、庭野開祖の教えと、自己の因縁使命を結び付けると共に、教団、社会及び世界を見つめ、現代的な諸課題の解決と、社会、世界の変革に向けた創造的な提言を行う」ことを目的として行う研究です。
大樹58期生は、杉野学長の指導の下、研究に取り組み、「ジェンダーの平等と仏教における女性のリーダーシップ」、「不寛容社会における仏教の寛容概念と実践」、「仏教的徳倫理」、「子供の発育と親の影響―ネガティブ・ラブ・シンドロームの事例」、「アジアにおける仏教徒とイスラーム教徒の平和的共存」などのテーマを選定。仏教の根本義であり、苦の解決へと導く四諦の法門に倣い、「問題提起、原因探求、理想、アプローチ」の四段階で、社会の課題と教えを照らし合わせて論文執筆に取り組みました。
論文執筆の過程では、杉野学長の尽力により、前WCRP国際事務総長のウィリアム・ベンドレー師、またノルウェー国教会オスロ名誉主教、前ノーベル平和賞選考委員会副委員長、WCRP国際名誉会長でありグナール・スタルセット師と学林生が結縁をいただきました。世界の平和のために尽力されている世界の宗教指導者との対話を通して、現代的な諸課題に対して、諸宗教が協力して取り組んでいくことの重要性を学びました。
発表会においては、総評として、杉野学長が、「研究を通して自分に与えられた使命を自覚し、世界に向けて一歩を踏み出してほしいと思います。社会問題の解決に向けて研讃を積み、真の自己実現を目指しましょう」と激励しました。